発光効率関数
景色や絵、画像や映像を見たとき、「輝度」と「色」は目の中の別々の細胞で処理されます。
色を見たとき、青色は暗く感じ、黄色は明るく感じます。
これは、色が持つ明るさがそれぞれバラバラだからです。
この色ごとの明るさをパーセンテージで表したものを発光効率関数と言います。
(専門家ではないので詳しくはないです…)
発光効率関数
RGB3色それぞれの発光効率は、赤21%、緑72%、青7%となっており、黄から緑の間くらいの色が最も明るく知覚される色になります。
つまり例を出すと、CGで作ったシーンが青いオブジェクトばかりで構成されている場合、青の発光効率は7%しかありませんから、画面全体が暗めになることが予想されます。
また、基本的に、光源によって明度が高くなる場合、明るくなればなるほど彩度を失っていき、白色に近づいていきます。反対に、暗くなればなるほど彩度が高くなっていきます。
このことから、コンポジットでは色の数値だけで判断せず、輝度の数値も適切にコントロールする必要があるといえます。
波形モニター
色と輝度を別々に判断するために便利なのが、波形モニターです。
After Effectsをはじめとする様々なコンポジットソフトで標準搭載されています。
波形モニターは、その画像のどの部分のピクセルがどれだけの色・輝度を持っているかを確認できるツールです。
コントラストの補正などを行うときには、画像を見るのと同時に波形モニターも見ながら調整を行うことで、白飛びや黒塗りを防いだりできます。また、目で画像から色や輝度の情報をキャッチすると、実際には様々な情報に引っ張られてしまいます。例えば、以下の例です。
波形モニターは感覚ではなく数値なので、画像調整を意図した結果に早く導くガイドになってくれます。
下の画像は、上の画像の波形モニターです。画像中段当たりの分布は、円の部分になります。
是非、波形モニターを確認しながらのコンポジットを試してみてください!(-_-)zzz