タイトルが長くなってしまいました…(´ρ`)
前置きは省いて、できるだけ簡潔にまとめたいと思います。
ZBrushでモデリング
サブツールが複数ある場合は、まず結合します。
パーツ分けしている場合は結合の必要はありませんが、そうではない場合は結合します。
結合の方法は2つあります。
①ブーリアンで結合する方法
●[render] > [render boolean] > [Live Boolean]をオンにする
●[Subtool] > [Boolean] > [Make boolean mesh]
②マージで結合する方法
●[Subtool]のオブジェクトを全て[Merge down]
●[Dynamesh]で結合
①②どちらかの方法でサブツールを結合して、エラーが出なければ次のステップに進みます。
【結合でエラーが出る場合】
エラーが出る場合は、モデル内に空洞ができていたりする場合なので、Live Booleanで切断面を確認したり、Dynameshをかけるパーツを小分けにして徐々に結合してみたりしてください。空洞はInflatブラシなどで埋めることができます。
ZBrushでポリゴン削減
ポリゴン数削減を行います。
処理に負荷がかかるので、ここで一度データの保存や、サブツールのバックアップを取っておいた方が良いです。
【ポリゴン削減のDecimation master】
[Zplugin] > [Decimation master]タブを開きます。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2021/04/image.png?w=170)
①[Pre process Current]でポリゴン数の事前計算処理を行います。
シミュレーションのキャッシュを作成するような感じです。
②[% of decimation]で現在のポリゴン数に掛け合わせるパーセンテージを決めます。
はじめは10%くらいで試して、ディテールの調子などを見て変えていくのがいいです。
③[Decimate current]でポリゴン数削減を実行します。
Decimationをおこなわないと、メッシュが繋がっていなかったり、無理のあるトポロジになっていたりするため、出力がうまくいかないことがあります。フィギュア出力を目的としている場合は必ずこの機能を実行します。
Decimationをかけると、四角形ポリゴンから三角形ポリゴンになります。Decimationの後にモデリングするのは難しいため、モデリングが完了した段階で行うのが良いです。
ZBrushで出力サイズを指定する
出力データを保存する前に、サイズを決定しておきます。
3Dスライサーソフト側でも設定することができますが、あまりに大きすぎたり小さすぎたりすると困るため、ZBrush側である程度設定しておきます。
【3D Print Hubで出力する】
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2021/04/image-1.png?w=181)
①[ZPlugin] > [3D Print Hub]
②[Use size of selected subtool]は以下のように設定します
●サブツールが複数ある場合:オフ
●サブツールがひとつの場合:オン(どちらでもOK)
③[Update size ratio]をクリックし、右上の[mm]表記にします
④出力サイズを入力します
3Dプリンタは、それぞれ出力可能最大サイズが決まっています。
そのサイズを超えないように設定する必要があります。
⑤[Export to STL]
CHITSUBOXで初期設定をする
CHITSUBOXは(2021/04現在)無料の3Dスライサーソフトです。
私はPhrozen Sonic 4Kという光造形3Dプリンタを使っているため、この3Dスライサーソフトを使用していますが、対応する・しないがあるため、事前に調べて使用できるかどうか確認してください。
CHITSUBOXをインストールして起動したら、まず言語を日本語にします。
画面左上の縦三本線から、[言語] > [日本語]で変更できます。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2021/04/image-3.png?w=538)
次に、3Dプリンタのプリセットを追加します。
画面右の[設定]をクリックします。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2021/04/image-4.png?w=491)
ウィンドウが開くので、下の画像の赤枠のボタンをクリックします。
すると、対応3Dプリンタ一覧が出るので、選択してOKを押します。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2021/04/image-5.png?w=1024)
以上は一度設定をすると次回から設定された状態になります。
CHITSUBOXで出力設定をする
ZBrushで書き出したSTLファイルを開くには、下の画像の赤枠部分をクリックします。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2021/04/image-2.png?w=726)
モデルがインポートされたら、画面左のアイコンを利用して配置していきます。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2021/04/image-7.png?w=1024)
こんな感じで斜めに配置すると、積層がきれいにいきます。
次に、サポート材を設定していきます。
画面右上のサポート材アイコンをクリックします。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2021/04/image-8.png?w=525)
タブが切り替わるので、下の画像の赤枠部分[すべて]をクリックします。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2021/04/image-9.png?w=349)
すると、下の画像のように自動でサポート材が設定されます。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2021/04/image-11.png?w=1024)
基本的にはこれでOKです。
サポート材が足りないなと思う部分には追加でサポート材を足したり、逆に多すぎると思う場合は削減したりしましょう。サポート材アイコンのタブで編集できます。
サポート材の設定が終わったら、タブを戻します。
下の画像の[スライス]をクリックします。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2021/04/image-12.png?w=681)
ビューが下の画像のように変化します。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2021/04/image-14.png?w=1024)
問題なければ、画面右の[保存]でデータを保存します。
上の画面では、スライスが確認できます。
浮いている部分が多くあったりするとうまく出力できないことがありますが、そのあたりはサポート材を追加して補強していきます。
しかし、出力してみないと分かりづらい部分もあるため、一回出力してみてうまくいかなければ修正するくらいで良いと思います。
保存したデータは、リムーバブルUSBなどに入れて、3Dプリンタに持っていき、出力します。
【出力してみたフィギュアはこんな感じです】
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2021/04/dog.jpeg?w=1024)
【twitter】
https://twitter.com/TsubuCG
【参考サイト】
https://www.relaxoblog.com/figure-tips-stl-dmm/
http://shigemon-3dprint.com/chitubox/