Maya2020 UV展開のやり方

UV展開って、CGを学び始めた初心者が一番初めに苦手意識を持ちやすい部分ですよね。思えば私も、7年前にBlenderでUV展開を初めてやってみたとき、苦手意識を持ちました。当時は今ほど扱いやすくなっていなかったし、独学のため聞く人もいなかったのが、苦手意識を持つきっかけだったかもしれません。

今回は、そんなUV展開の方法について、Maya2020を使用して説明します。
レッツトライ!(´ρ`)

大きく分けて3つの工程があります。


UV展開の3工程

  1. 切り離すエッジを指定する
  2. UVポイントを固定する
  3. 方向を決めて展開する


1.切り離すエッジを指定する

まず、モデルを確認し、UV展開するオブジェクトを決めます。
一番手前のオブジェクトを選択しました。

選択したオブジェクト以外が邪魔なので、単体表示モードに切り替えます。

UVエディターを開き、UVを確認してみます。
モデルを作成した直後であれば、UVはめちゃくちゃになっていると思います。

Planar Mappingの機能で、正面(Z軸方向)から投影します。
この最初のPlanar Mappingの投影方向は、オブジェクトが向いている面積が広い方向から行うと良いです。

次に、つぶれてしまっている面があるので、その面に対してY方向もしくはX方向からの投影を試みます。

ここで、UVのエッジを切り離してUVシェルを分けます
エッジ選択モードでエッジが一周するように選択します。

UVエディタにカーソルを持っていき、

[Shift]+[右クリック] ⇒ 長押しのまま[Cut]

でエッジをカットできます。

UVエディタにカーソルを持っていき、

[右クリック] ⇒ 長押しのまま[UV Shell]

でUVシェル選択モードに切り替え、UVシェルが分かれていればOKです。


2.UVポイントを固定する

次のステップです。
現状、初めに正面から投影しましたが、横の面のUVはやや圧縮されています。裏面に関してはUVが反転しています。
正面はUVの圧縮が起こっておらず、反転もしていないので、その部分を固定して展開していきます。その部分を押さえつけて、押さえつけていない部分を開くイメージです。

押さえつける前に、オブジェクトの裏側に切れ込みを入れておきます。

そうしなければ、広げたい部分を広げようにも、PCくんが広げる方向がわからなくなってしまうからです。

次に、抑えたい部分を選択します。エッジ選択でも、フェース選択でも、直接UVの選択でも何でも良いです。今回は下の画像のようにエッジを選択しました。

選択したエッジに含まれるUVを選択します。
UVエディタ上にカーソルを持っていき、

[Ctrl]+[右クリック] ⇒ 長押しのまま[to UVs]  ⇒ 長押しのまま[to UVs]

こうするとエッジからUVに切り替わります。

今度はそのまま、UVエディタ上で、

[Shift]+[左クリック] ⇒ 長押しのまま[Unfold]  ⇒ 長押しのまま[Unfold] の□(オプション)

するとUnfoldのオブションウィンドウが立ち上がります。

上の画像のオプションウィンドウで、選択したUVを固定するよう設定します。

[Pinning]>[Pin UVs]にチェック、[Pin selectedUVs]にチェック


3.方向を決めて展開する

この設定が一癖あるのですが、方向を決めて展開します。

方向は、UVエディタ上で見たときに「垂直方向」に展開したいか「水平方向」に展開したいかで決めます。

展開方向の設定項目は以下の通りです。

[Pinning]>[Unfold constraint]

  • None:全方向に
  • Vertical:垂直方向に
  • Horizontal」水平方向に

水平、垂直、全方向、などと何度か試しても良いです。
下の画像のように展開されました。

ここで、オブジェクトの上下のUVシェルが展開前なので、Y方向からMappingをおこないます。

全UVシェルが展開出来たら、スケールや移動するなどし、簡単に配置しておきます。

他のオブジェクトも同じ要領で展開します。
最後に、UVをレイアウトすれば完了です。

以上、Maya2020でのUV展開でした(´ρ`)。

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