今回は2回に分けて、Blenderでディスプレイスメントマップを作成する方法をメモしていきたいと思います。2回の内の1回目が今回の記事です。
準備するデータ
- ローポリモデルデータ(UV展開済み)
- ハイポリモデルデータ
サブディビジョンレベルの作成
まずはBlenderにモデルを読み込んでいきます。
事前にローポリモデルとハイポリモデルは作成しておいています。
[ File ] > [ Import ] > [ FBX (.fbx) ]
でローポリモデル FBX とハイポリモデル FBX をそれぞれ読み込みます。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2024/06/image.png?w=1024)
モデルが重なる位置にない場合はディスプレースメントが上手く作成できないため、重なる位置に来るよう修正してください。
アウトライナからハイポリモデルを非表示にし、ローポリモデルを選択します。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2024/06/image-2.png?w=1024)
ローポリモデルに対して、モディファイアプロパティからモディファイア 2 つを追加します。
- Multiresolution
- Shrinkwrap
[ Add Modifier ] > [ Muitiresolution ]
[ Add Modifier ] > [ Shrinkwrap ]
を実行します。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2024/06/image-3.png?w=1024)
Shrinkwrap モディファイアの設定で、ハイポリモデルをターゲットにするための設定をおこないます。
Wrap Metiod : Project
Negative : チェック
Target : ハイポリモデルに
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2024/06/image-4.png?w=1008)
次にMultiresolution モディファイアの設定で、サブディビジョンレベルを少しずつ上げていきます。Shrinkwrap がかかっているため、ハイポリの形に沿ってサブディビジョンレベルが上がってていきます。元モデルのポリゴン数にもよりますが、4~5程度まで上げ、ディテールが転写しきるのを確認して下さい。
Subdivideを4~5回押し、Level Viewportが4~5程度になるようにします。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2024/06/image-5.png?w=1024)
Shrinkwrap モディファイアは「Apply(適用)」します。
※Multires モディファイアは「Apply(適用)」しない。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2024/06/image-6.png?w=826)
以上の手続きで、サブディビジョンレベルを持ったモデルが作成できました。
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2024/06/image-7.png?w=820)
![](https://artstsubu.com/wp-content/uploads/2024/06/image-8.png?w=925)
今回は「Blenderでディスプレイスメントマップを作成する方法」の1/2の内容をメモしていきました。主にサブディビジョンレベルを作成するための手続きの説明になりました。次回の記事「Blenderでディスプレイスメントマップを作成する方法」の2/2では、サブディビジョンレベルを持ったモデルからディスプレイスメントマップテクスチャの書き出し方をメモしていきます。
「Blenderでディスプレイスメントマップを作成する方法」の2/2 こちら(準備中)