★転職メモ
CGデザイナー → CG科教員 → CGデザイナー
という少し変わった経歴を作ることに成功(?)したためメモに残しておきます。特に、CG科教員 → CGデザイナーの部分についての所感を書き残します。どこかの誰かの参考になればと思います。
■経歴
新卒でアニメ・VFX中心のCGプロダクションに入社、20数人規模の会社でジェネラリストとして従事。モデリングに特化するために転職活動開始、CG科のある学校に教員として入社、本業と作品制作を同時に進行。今回の転職でゲーム会社のキャラモデラーとして内定。
※今回の職種のポイントは将来的にキャラのCGディレクターを想定したリーダー候補で採用いただけたことです。
■『教員』のメリットデメリット
【メリット】
やり方によってディレクション・マネジメント能力も身につけられるため、将来的にそれらの業務を行える人材候補になる。
【デメリット】
制作現場から離れるため、行動を疑問視される。これが非常に転職活動に響く。
■今回の転職の振り返り
【ポジティブな面】
教員を経由したことで、CG制作会社だけでは経験できない業務や人脈形成ができます。 具体的には、CGを作れる人材を育成するための計画力、対応力が育てられます。また、教員という立場無くして決して関わることがなかった人と関われるのも、貴重な機会になりました。教員からCGデザイナーへの転職では、計画力やディレクション能力、コミュニケーション能力が有利に働きます。これらが上手くアピールできると、CGデザイナーのリーダー候補としての採用につながると感じました。
【ネガティブな面】
正直に書きますが、教員の経験は他に取って代わることができない価値がありますが、CGデザイナーに戻ることを前提にするとこの期間はネガティブな面が大きいです。まず、教員からCGデザイナーという道筋自体がかなり厳しいです。一度CG制作現場を離れた人はリスキーだと捉えられるためです。特に人手が足りているゲーム会社などはわざわざ採用しようと思わないため、狭き門だと感じます。実際15社くらい書類選考で落ちました。そのため、教員期間にも教員というポジションに甘えずに自主制作や業務委託をコツコツ進めていることが必要になります。それでも職務経歴上は疑問が残るため、説明をする機会(面接や面談)をセッティングしてくれた数少ない会社は選考を通過することができるという印象でした。
■まとめ
CGデザイナーから教員になることはおすすめできます。貴重な経験ができますし、生み出せる価値も非常に大きいと感じます。ありがたいことに多くの学生は積極的にコミュニケーションを取ってくれて、充実感ある生活を送れると思います。
一方、教員からCGデザイナーになることは多くの方にはおすすめできません。職務経歴にブランクと捉えられるような情報が加わるためです。ただ、よほどの執念がある場合は可能だと思います。
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